最新の記事

[過去の記事]

原油相場は5営業日振りに小幅反発です。方向感は乏しく、$48/bblを挟んだ小動きに終始しました。

3月24日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比27セント高の$47.97/bblで、引け後の時間外取引は$48/bbl台前半です。

 

オイルムーブメンツによると、4月8日までの4週間にアンゴラ以降の加入国を除く OPEC 加盟10か国が出荷する石油量は日量2,376万バレルで、3月11日までの前期間に比べて同16万バレル減少です。前年比もマイナスの傾向が続きます。

 

OPEC は減産の遵守率が高く、世界の石油需給均衡に寄与しています。現在 OPEC の減産は日量120万バレル削減の目標に対して106%、一方ロシアら非 OPEC は目標の同60万バレル削減に対して64%程度の達成率とされます。

 

基点となる昨年10月の水準から合わせて日量150万バレル程度の減産となっており、その結果足元の世界の石油需給バランスは わずかな余剰に留まると見込まれています。

 

年後半に減産が終わると日量150万バレルがそのまま供給過剰に変わるわけで、そうなると2015年の需給状況と同様の環境に なります。日量150万バレルを超える供給過剰が1年続いた結果 WTI 相場が$30/bbl割れとなりました。

まだ多くの市場参加者がそのことを覚えているだけに、同じ轍は踏まないと思われますが。

 

引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した3月21日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによる WTI 原油先物の買い越し幅は前週比8.4%減で4週連続の縮小です。

 (参考図表)

 

買い玉が増加した一方で、前週大幅増となった売り玉は若干減っています。$50/bbl割れからの迫撃売りの勢いは強くないよ うです。

総取組高は前週比2.1%減少で4週振りに減っています。

 

弱気一方の流れに変化が出ているようですね。

とはいえ、ベーカー ヒューズによると3月24日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比21基増の652基となっています。前回に続いて2桁増となりました。

 

米国の油井リグ稼働数は昨年7月以来前週比マイナスとなった週が2回しかなく、一貫して増加を続けています。それに応じて米国 の産油量は昨年6月末の水準から既に日量70万バレル増加しました。

 

北米の産油量一段の増加に向けたニュースも伝わっています。

 

トランプ政権はカナダから米国中西部に原油を運ぶキーストーン XL パイプラインを承認しました。オバマ政権下で環境問題への懸念から延期されてきた同パイプライン建設は、着工に向けて進むことになります。

 

まだ自治体や地権者の承認を得る必要がありますが、連邦政府の認可によって大きな障害は起こらないものと予想されます。

 

完成は2019年以降と見られますが、同パイプラインによる輸送量の増強は日量80万バレルで、米国内の需要が増加しない限りその分 のタンカー輸入が削減されることになります。

最新情報&更新情報

2017.3.25 CFTC建玉報告を更新しました。
2017.3.23 米国の需給をを更新しました。
2017.3.22 日本の需給を更新しま した。

inserted by FC2 system